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洗濯表示の知識
洗濯表示チェックしていますか?
正しい洗い方を知って
衣類を守る
洗濯表示には、そのお洋服を取扱うための大切な情報がいっぱい!
初めて洗うときは、必ず確認しておきましょう。
新しい表示記号は左から
「洗濯」⇒「漂白」⇒「乾燥」⇒「アイロン」⇒「商業クリーニング」
の順に並んでいます。
従来の表示から「家庭でのタンブル乾燥」と「商業クリーニングのウェットクリーニング」が増えました。
下記の「5つの基本記号」+「付加記号」+「付加用語」で取り扱い方法を表します。
文字ではなく、記号と数字で「強さ・弱さ」「温度」「禁止」を表します。
新JIS取り扱い表示記号の意味
1.洗濯処理について
液温は40℃を限界とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
液温は40℃を限界とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
液温は40℃を限界とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる。
液温は30℃を限界とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
液温は30℃を限界とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
液温は30℃を限界とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる。
液温は40℃を限界とし、手洗いによる洗濯処理ができる。
洗濯処理はできない。
■ パークロルエチレン
洗浄効果が強い反面、繊維自体に含まれる油分、顔料プリント、コーティングに使用される樹脂(接着剤)を溶かす力も強い
■ 石油系溶剤
パーチクロレンに比べると、洗浄効果とともに繊維への影響も穏やか。
揮発性が低いため、乾燥不十分で成分が残留すると、臭気や皮膚障害の原因となることがあるので注意が必要。
パークロロエチレン及び石油系溶剤(蒸留温度150℃~210℃、引火点38℃~)でのドライクリーニング処理ができる。通常の処理。
パークロロエチレン及び石油系溶剤(蒸留温度150℃~210℃、引火点38℃~)でのドライクリーニング処理ができる。弱い処理
石油系溶剤(蒸留温度150℃~210℃、引火点38℃~)でのドライクリーニング処理ができる。通常の処理。
石油系溶剤(蒸留温度150℃~210℃、引火点38℃~)でのドライクリーニング処理ができる。弱い処理。
ドライクリーニング処理はできない。
2.漂白処理について
市販の漂白剤には、「塩素系」「酸素系」「還元漂白剤」とがあります。漂白剤は、JIS規格により必要に応じて適切な表示が義務付けられており、使用可か不可かの表示をしています。
使い方を間違えると、色柄物の色が失われることがあります。
必ず使用する漂白剤に記載している説明書を確認の上、適切な種類の漂白剤を使用しましょう。
塩素系及び酸素系漂白剤による漂白処理ができる。
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白処理はできない。
漂白処理はできない。
■ 塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は漂白力が強く除菌・殺菌力も大きく、トイレ用・台所用・カビ用などのようにどちらかといえば衣類用で使用されることはほとんどありませんが、トイレ用などより濃度を少し薄くした衣料用の塩素系漂白剤も存在します。ただし、塩素系漂白剤は漂白力は強いですが色素を破壊する為、白物にしか使用できず色柄物には使用できない弱点があります。
■ 酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は塩素系より表迫力は劣りますが、基本的には繊維を傷めることなく汚れの色素や汚れ自体を落としやすくすることができ、また色柄物の衣服でも衣服自体の色は残して、黄ばみや食べこぼしなど汚れだけを落ちやすくすることができます。そして除菌・殺菌力もあります。
漂白剤といえばとにかく真っ白にしてしまうイメージがあり、色柄物についた汚れに使うのを躊躇していた方も多いかもしれませんが、実は効果的に活用すれば便利な薬剤です。ところが効果的に活用するには正しい知識が必要と言えます。
3.タンブル乾燥について
2016.12月施行の新取り扱い表示記号から、新たに「タンブル乾燥」が追加されました。
家庭用タンブル乾燥機を使用して、洗濯後の衣類を乾燥させることができます。
洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができる。
高温乾燥排気温度の上限は最高80℃。
洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができる。
低温乾燥排気温度の上限は最高60℃。
洗濯処理後のタンブル乾燥処理はできない。
4.自然乾燥について
洗濯物の干し方を間違えると型崩れなどの原因となりますので、取り扱い表示をよく確認しましょう。
つり干し乾燥が良い。
ぬれ干し乾燥が良い。
平干し乾燥が良い。
ぬれ平干し乾燥が良い。
日陰でのつり干し乾燥が良い。
日陰でのぬれつり干し乾燥が良い。
日陰での平干し乾燥が良い。
日陰でのぬれ平干し乾燥が良い。
5.アイロン仕上げについて
素材や加工(プリント、凹凸加工など)によっては、熱に対して弱く、高温や中温のアイロンを当てると、ダメージを与えてしまうこともあります。
温度設定、直接アイロンを当ててよいか(あて布の有無)、スチームだけなら良いか…など、適切な方法でアイロンをかけるのがポイントです。
底面温度200℃を限界としてアイロン仕上げ処理ができる。
底面温度150℃を限界としてアイロン仕上げ処理ができる。
底面温度110℃を限界としてスチームなしでアイロン仕上げ処理ができる。
アイロン仕上げ処理はできない。
6.ウエットクリーニングについて
新表示で追加になった新しい記号です。
ウエットクリーニングは、クリーニング店等の専門家による特殊な技術で行う水洗いと仕上げを含む洗濯です。
家庭では洗濯できない大きな製品や仕上げが難しい製品、デリケートな衣類などを特殊な技術により洗濯から仕上げまで行います。
ウエットクリーニング処理ができる。通常の処理。
ウエットクリーニング処理ができる。弱い処理。
ウエットクリーニング処理ができる。非常に弱い処理。
ウエットクリーニング処理はできない。
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